土肥温泉の宿選びにおいて最大の決定打となるのが、駿河湾の豊かな恵みを味わう夕食会席料理です。土肥ふじやホテルに関する宿泊記ブログや口コミ評判を分析すると、料理に対する満足度は総じて高い水準を維持しています。特に支持を集めているのが、伊豆観光の代名詞とも言える金目鯛の姿煮、活き造りの伊勢海老、そして陶板で蒸し焼きにする鮑(アワビ)といった高級海鮮素材の並ぶ王道膳です。
「夕食のボリュームが想像以上で、海の幸をこれでもかと堪能できた」「金目鯛の煮付けは甘辛い秘伝のタレが中まで染み込んでおり、ご飯もお酒も進む」といった手放しの賛辞が数多く投稿されています。部屋食または個室風の食事処で周囲に気兼ねなく味わえる点も、ファミリー層や熟年夫婦から手堅く支持される要因です。
一方で、食の嗜好の多様化に伴い、ネガティブな意見も一部に存在します。若い世代の宿泊者からは「品数が多すぎて完食が難しかった」「洗練されたモダン懐石というよりは、昔ながらの重厚な温泉旅館料理で、少々味が濃いめに感じられた」という感想も見受けられます。繊細なフレンチフュージョンを好む層と、地方旅館らしい質実剛健な海鮮尽くしを求める層との間で、期待値のギャップが生じているのが実情です。