本作のレビュー欄やSNSの口コミを見ると、低評価の大部分が「序盤のゲームシステムに対する強烈なストレス」に集中しています。一般的なオープンワールド作品では、敵を倒す爽快感や派手なスキル習得がモチベーションを牽引しますが、本作がプレイヤーに課すのは徹底した「地形との戦い」と「荷物の運搬」です。
開始数時間は乗り物もファストトラベルも存在せず、重い荷物を背負ってゴツゴツとした岩場を徒歩で進むしかありません。バランスを崩せば転倒して荷物が破損し、時雨(タイムフォール)によって物資は劣化し、目に見えない脅威「BT」に怯えながらしゃがみ歩きを強いられます。この徹底的な不自由さこそが、アクションゲームの爽快感を求めて購入した層から「ただの配達クソゲー」「移動が苦行でしかない」と切り捨てられ、途中でやめた最大の理由となっています。
また、小島監督作品特有の重厚で長大なカットシーンと、独自用語が飛び交う難解な世界観設定も、人によってはゲームプレイのテンポを削ぐ要因として受け止められました。ゲーム開始直後の自由度の低さと不親切にも思えるシステム設計が、最初の大きなふるいとなっているのは間違いありません。