愛犬にオレンジを与える際、現場の臨床現場で活躍する獣医師が口をそろえて警告するのが「外皮と種」の取り扱いです。ジューシーな果肉そのものは無毒ですが、厚い皮や硬い種には犬の体に悪影響を及ぼす成分が含まれています。必ず厚い皮を完全に剥き、白い筋(アルベド)や種をきれいに取り除いたうえで、一口大の果肉のみを少量与えるのが絶対の原則です。
また、生の果実ではなく加工品を与えるのは厳禁です。市販のジュースや缶詰、ゼリーなどには多量の砂糖や人工甘味料、保存料が添加されています。これらは肥満や糖尿病の原因となるだけでなく、膵炎を引き起こす誘因にもなり得ます。獣医療・ペットケア産業の進化に伴いフードの選択肢が広がる現代だからこそ、自然素材そのままの安全性に注意を払う必要があります。