地上波での冠番組が節目を迎える中、彼女が新たな自己表現の場として選んだのがYouTubeだった。自宅のキッチンで手料理を振る舞い、グラスを傾けながら視聴者の悩みに答える動画は、世代を超えて熱狂的な支持を集めている。そこでは飾らない言葉で、夫・真平氏との日々のエピソードや老後の向き合い方がユーモアたっぷりに語られる。
読売テレビ・中京テレビ制作の長寿番組『上沼・高田のクギズケ!』がTVerなどの配信サービスを通じて全国で視聴可能になったことも、彼女の言葉の波及力を強めている。テレビで見せる鋭い舌鋒と、ネット配信で見せる生身の脆さや夫への屈託のない愛情。ふたつのプラットフォームを自由に行き来することで、現代の上沼恵美子はより立体的な人間味を放っている。