近年の欧州サッカー移籍金ランキングを紐解くと、放映権収入で他を圧倒するイングランド勢の独走状態が続いています。プレミアリーグ移籍の最新ニュースでは、中位クラブであっても4,000万〜5,000万ポンド規模の補強を平然と敢行しており、他リーグとの経済的ディバイドは広がる一方です。
対照的なのがラ・リーガの移籍市場動向です。厳格なサラリーキャップ制度(経済的コントロール規制)が敷かれているスペインでは、バルセロナのように選手登録枠の確保に奔走するクラブが目立ちます。そのため、多額の移籍金を支払うのではなく、フリートランスファーの注目選手を狙い撃ちにする知性派のスカウティング戦略が定着しました。
現地経済紙の試算によると、欧州5大リーグにおける移籍金総支出のうち、プレミアリーグ単体で全体の約45〜50%を占める年が続いています。資金力にあかせて即戦力を集めるプレミアに対し、育成とフリー獲得で対抗するラ・リーガやセリエAという構造が、近年の市場トレンドを決定づけています。