デビュー当時、ファンの間で最も熱い議論を呼んだのが「GAOの性別はどちらなのか」という疑問でした。低く渋いハスキーボイス、長身で細身のプロポーション、そして短髪にメンズライクなファッションというビジュアルから、当初は美男子の男性シンガーだと思い込んでいたリスナーも少なくありません。
真相を明かせば、GAOの性別は女性です。1992年の紅白歌合戦で紅組から出場したことで性別が広く認知されることとなりましたが、あえて女性らしさを過剰にアピールせず、ジェンダーレスな美しさを貫いたそのスタンスは、当時としては極めて前衛的でした。
本人が後年のインタビューなどで明かしたところによると、性別を隠す意図があったわけではなく、自身が最も心地よく、自然体でいられるスタイルを追求した結果があの中性的なビジュアルだったといいます。時代に媚びない凛とした素顔こそが、熱狂的な支持を集めた最大の要因でした。