カビ取り作業を完了させた後に最も注力すべきは、「二度と繁殖させない環境作り」だ。カビ菌をゼロにすることは不可能だが、胞子が発芽する条件を潰すことはできる。
第一の防衛策は、空気の滞留をなくす家具の配置だ。外壁に面した壁からは家具を最低でも5〜10cm離して設置し、背面に空気の通り道を確保する。また、冬場はサーキュレーターを活用して天井付近の暖かい空気と床付近の冷たい空気を循環させ、壁面温度の局所的な低下を防ぐことが結露防止に直結する。
第二の防衛策として、仕上げに防カビスプレーを活用する手法の効果と評判が非常に高い。近年の防カビ剤は、銀イオンや有機系抗菌剤をベースにしたものが主流で、一度スプレーして乾燥させるだけで数カ月から最長で約1年間にわたり防カビコーティング皮膜を形成する。カビを取り除いた清潔な壁紙へ均一に塗布しておくことで、浮遊する胞子の付着と増殖を長期間ブロックできる。