男子バレーボールにおける顔面負傷は、一般に想像される以上に深刻なダメージを伴います。最高到達点350cmを超える空中戦では、ブロックに跳んだ手の隙間を抜けた強烈なスパイクが直接顔面を直撃するケースや、着地時に味方ブロッカーの肘や頭部と激突するアクシデントが日常的に潜んでいます。
医療関係者およびチーム関係者の証言によると、山内選手が負った鼻骨骨折は、整復手術や固定措置を行っても、骨が完全に癒合するまでに最低でも4〜6週間の保護期間を要する状態でした。この期間に再び強い衝撃を受けると、骨の変形治癒や鼻腔閉塞による呼吸障害といった後遺症リスクが跳ね上がります。
それでも山内選手は、ミドルブロッカーとしての役割を果たすべく、医師の許可と厳重なプロテクションを前提にコートへ立ち続けました。息苦しさや汗によるズレという過酷なハンデを背負いながら戦う姿は、現場のチームメイトやスタッフに強い士気向上をもたらしました。