「胸が痛いけれど、婦人科に行くべきか乳腺外科に行くべきか迷う」という場面では、痛みの周期性と自覚症状の部位を基準に判断します。
痛みが生理周期と完全に連動しており、下腹部痛や精神的なイライラなど他のPMS症状も強い場合は婦人科が適しています。婦人科では、低用量ピルを用いた排卵の抑制や、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)・加味逍遙散(かみしょうようさん)などの漢方薬によるホルモンバランスの調整が行われます。
一方で、以下の兆候がみられる場合は乳腺外科を優先して受診する必要があります。
・生理が終わっても胸の痛みや張りが全く引かない
・乳房内に硬い「しこり」のような塊を自覚する
・乳頭から血の混ざった分泌物が出る
・皮膚の一部にくぼみやひきつれ、ただれがある
乳房そのものの器質的疾患(乳腺症、乳腺線維腺腫、乳がんなど)を精査するには、超音波(エコー)検査やマンモグラフィを備えた乳腺外科での画像診断が不可欠です。