この施設を語る上で欠かせないのが、世界的な歴史的名作を日本向けにローカライズし、ロングラン公演へと導いてきた実績だ。とりわけ、激しいダンスと複雑なフォーメーションが求められる『キャッツ』や、アフリカの大自然と動物たちの生命力をダイナミックに描く『ライオンキング』といった金字塔的作品は、この稽古場で何度も緻密なミリ単位の検証が重ねられてきた。
傾斜のついた特殊な八百屋舞台を模したフロアや、アクロバティックな動きに対応する専用床材など、現場の安全と表現力を極限まで高める工夫が随所に凝らされている。劇団の代名詞ともいえる圧倒的なシンクロナイズドの美しさは、偶然の産物ではない。血の滲むような反復練習と、徹底的に計算し尽くされた空間設計が交差するこの地で、絶え間なく磨き上げられているのだ。