『UNDERTALE』で提示されたソウルの概念は、トビー・フォックス氏が手掛ける『DELTARUNE』においてさらに深化し、より不穏なメタフィクションとして描かれています。
『DELTARUNE』の主人公・クリスが胸に宿しているのもまた「赤いソウル」です。しかし本作では、『UNDERTALE』以上に「ソウル(プレイヤー)」と「身体の持ち主(クリス)」の乖離が徹底して描写されます。
チャプターの節目において、クリスは自らの意思で胸に手を突っ込み、苦悶に満ちた表情で赤いソウルを身体から引きずり出します。そしてソウルを鳥かごや引き出しの中に乱暴に投げ捨て、プレイヤーの操作権限を奪った状態で単独行動を起こすのです。籠の中に閉じ込められた赤いソウルは、プレイヤーがキーボードやコントローラーを入力した通りに籠の中でカチャカチャと動くことしかできません。
この演出は、私たちが当たり前のように「自分の分身」として扱っていた赤いソウルが、作中のキャラクターにとっては「外からやってきて身体を乗っ取る異物」である可能性を強烈に突きつけます。『UNDERTALE』で描かれたタマシイの絆が温かな奇跡であったとすれば、『DELTARUNE』におけるソウルは操作と支配の二重構造を暴く装置として機能しており、今後のチャプター展開における最大の謎として注目を集めています。