うんかすの起源については、複数の説がネット上で交錯している。もっとも有力視されているのは、2026年10月にTikTokへ投稿されたある男性ユーザーの動画が発端だという説である。その動画は、投稿者が自宅の台所で料理中に食材を床に落としてしまい、とっさに「あっ、うんかす」と呟いたシーンを収録したものだった。本来は「うんこ」や「くそ」といった語が出る場面で、なぜか「うんかす」という聞き慣れない造語が口をついて出たのである。
この動画は投稿から3日で再生回数が120万回を突破し、コメント欄には「今の何て言った?」「うんかすって何www」といった反応が殺到した。その後、動画を切り抜いたショート版がX(旧Twitter)やInstagram Reelsへ転載され、2026年11月には「うんかす」がTikTokの急上昇ワードランキングで上位に入ったと報じられている。
別の説として、もともと一部のネット掲示板で10年以上前から散発的に使われていたという指摘もある。5ちゃんねるの過去ログを検索すると、2010年代前半に「うんかす」を含む書き込みが数件確認できる。ただし、これらは一時的なもので定着には至っておらず、現在の流行とは直接つながっていない可能性が高い。つまり、2026年後半の動画をきっかけに再発見され、まったく新しい文脈で蘇ったケースと見るのが自然である。
語源に関しては、「うんこ」+「かす」の複合語という見方が最も支持を集めている。日本語には「かす」を用いた罵倒表現として「くず」「かす」などがあり、これらと「うんこ」が融合したことで、より強い侮蔑ニュアンスを持つ語が生まれたと考えられる。ただし、元動画の投稿者は「深い意味はなく、適当に言っただけ」と後のインタビューで証言しており、意図的に造語したわけではない点は興味深い。