なぜウシジマくんはトラウマ級に怖いのか?現代の闇と重なる狂気

なぜウシジマくんはトラウマ級に怖いのか?現代の闇と重なる狂気

なぜウシジマくんはトラウマ級に怖いのか?現代の闇と重なる狂気に関する主要な事実を徹底的にまとめました。専門的な情報をご確認ください。

『闇金ウシジマくん』という作品の中心に君臨するのが、闇金融業者「カウカウファイナンス」の社長である丑嶋馨だ。彼は凶暴な怪物として暴れ回るわけではない。むしろ感情を極限まで削ぎ落とし、10日で5割(トゴ)という違法な超高金利を淡々と回収するシステムそのものとして描かれる。

情けをかけない。怒声で威嚇することすら稀だ。債務者がどれほど涙を流して家庭の事情を訴えようと、丑嶋は感情の波ひとつ立てず、肉親の連絡先や換金可能な物品を冷酷にリストアップしていく。この絶対的な理性の欠如ならぬ「冷徹すぎる合理性」こそが、読者に逃げ場のない絶望感を植え付ける。

カウカウファイナンスの事務所で交わされる会話は、どこまでも平熱だ。だからこそ恐ろしい。人間を人格ではなく「数字」と「換金可能な生肉」として処理していく丑嶋馨の眼差しは、法や倫理が通じない世界の本質を容赦なく突きつけてくる。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。