グループがメガヒットを連発し、名実ともにトップアイドルへと駆け上がろうとしていた2014年6月、市來玲奈は公式ブログを通じて突然のグループ卒業を発表しました。当時18歳、早稲田大学へ進学した直後の電撃発表は、ファンや業界関係者に大きな衝撃を与えました。
卒業の直接的な契機となったのは、名門・早稲田大学文学部への進学に伴う学業との両立困難でした。市來玲奈は付属校である早稲田大学本庄高等学院に一般受験で合格・通学しており、日頃から徹底した学業優先のスタンスを貫いていました。しかし、大学進学に伴い講義や必修科目の出席基準は格段に厳格化。連日のレッスン、握手会、テレビ収録が重なるアイドル活動との物理的な両立は限界に達していました。
2014年7月21日、幕張メッセで行われた『夏のFree&Easy』発売記念個別握手会における卒業セレモニーで、市來玲奈は涙ながらに次のようなスピーチを残しています。
「乃木坂46として活動できた時間は私の宝物です。でも、中途半端な気持ちで学業とアイドルを続けることは、応援してくれる皆さんにもグループにも申し訳ないと思いました。これからは自分の選んだ道を信じ、一から勉強に励みます」
関係者の証言によると、周囲からは「休業」という選択肢も提示されていたものの、彼女自身が「中途半端な妥協を許さない」という強い意志を持ち、完全な卒業を選択したとされています。この潔い引き際こそが、後のアナウンサーとしてのキャリアを切り拓く原動力となりました。