華やかな上位争いの裏で、世間の耳目を集めるのが「最下位争い」の行方です。今年の結果において最下位および下位に沈んだ自治体のデータを分析すると、決して「魅力的な資源が存在しない」わけではないという皮肉な現実が浮かび上がります。
都道府県魅力度ランキングの最下位に甘んじる主な理由は、資源の欠如ではなく「全国的な認知機会の不足」と「明確なイメージの欠如」です。例えば、茨城県は豊かな農産物産出額を誇り、佐賀県は有田焼や呼子のイカ、温泉地など極めて上質な資源を保有しています。しかし、東京をはじめとする大都市圏の消費者に対し、それらの魅力が「県名」と直結してインプットされていない点が低スコアの要因となっています。
この状況に対し、自治体側の対応は大きく変化してきました。過去に自虐ネタで話題を作った茨城県魅力度ランキングの順位推移を見ると、単なる順位争いから距離を置き、体験型観光や首都圏からの移住促進に実利を見出す戦略へと舵を切っています。また、佐賀県では知事が「調査手法が実態を正しく反映していない」と公に反論を展開し、メディアを通じて独自の歴史や産業の真価を直接アピールする契機へと変えようとしています。