昨今とはいつからいつまで?最近との違いや目上への使い方を徹底解説

昨今とはいつからいつまで?最近との違いや目上への使い方を徹底解説

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ビジネスチャットツールの普及や社内コミュニケーションのフラット化が進む一方、社外クライアントや役員層へのメールにおいて「昨今は目上の人に使えるか」という相談は頻繁に見受けられます。ビジネスマナー研修機関の調査や現場指導の指針に基づき、その実態を検証します。

結論から申し上げると、「昨今」という単語そのものを目上の人に対して使用すること自体はマナー上まったく問題ありません。「昨今」は漢語由来の端正な表現であり、くだけた口語表現である「最近」や「近頃」よりも、むしろ目上の相手に対する文書として相応しい品格を備えています。

しかし、致命的なミスが生じやすいのは「文脈と主語の設定」です。言語心理学および対人心理学における「心理的バウンダリー(領域の境界線)」の観点から見ると、相手のプライベート領域に属する行為や状態に対し、客観的・批評的な視座を持つ言葉を向けることは失礼に当たります。

例えば、目上の相手に対して「昨今の部長はご多忙のようで…」や「昨今の〇〇様のご活躍は…」と述べるのは明確な誤用です。「昨今」という言葉には、一歩引いた視点から世相や環境を俯瞰するニュアンスが含まれているため、相手個人の直近の動向に対して使うと、上から目線で観察・評価しているような不遜な印象を与えてしまいます。相手個人の近況に触れる際は、「近頃は」「このところは」や「平素は」を用いるのが鉄則です。

山崎 陸
著者

山崎 陸

最新のテクノロジーと生活デザインの融合をテーマに、国内外の最新トピックを発信しています。