実写映画化にあたり、主人公の大崎ナナを演じた中島美嘉のビジュアル再現度は、今なお語り継がれる伝説となっている。細身のシルエットにヴィヴィアン・ウエストウッドのジャケットを完璧に着こなし、ステージ上でマイクを握りしめる姿は、漫画のページからそのまま抜け出してきたかのような圧倒的な完成度であった。
映画版のスタイリングは単なるコスプレの域を脱し、本物のヴィンテージアイテムを贅沢に投入したリアリティ溢れるアパレル美学に満ちていた。中島美嘉自身が持つ唯一無二のミステリアスな存在感と、ブランドが誇る立体裁断のジャケットが見事にシンクロ。映画の大ヒットとともに、ヴィヴィアンの着こなしは日本全国のムーブメントへと昇華した。