皮膚がんは体表面に現れるため、日頃の観察による自己発見率が非常に高い疾患です。月に1回程度、明るい部屋の全身鏡の前で以下の手順に沿った皮膚がんのセルフチェックを行う習慣が推奨されます。
・顔、首筋、頭皮(髪をかき分けて確認)のイボや黒ずみ
・背中や太ももの裏側(手鏡を使用)
・手のひら、爪の黒い縦筋、指の間
・足の裏、かかと、足の爪周り
少しでも異常を感じて受診した場合、皮膚科のがん診断基準として最初に行われるのがダーモスコピー検査です。これは病変部にジェルを塗り、特殊な拡大鏡(ダーモスコープ)の偏光ライトで皮膚の浅い層から真皮浅層までの色素沈着パターンを無痛で観察する検査です。この光学診断により、メスで切除することなくホクロとメラノーマを高い精度で瞬時に鑑別できます。確定診断が必要な場合は、病変の一部または全部を小さく切除して顕微鏡で調べる病理組織検査(生検)が実施されます。