ネットの相談窓口やSNSで最も多く見られるのが、「指定時間ライトを当てたのに表面がベタベタする」「中が液体のまま固まらない」というトラブルです。これには明確な物理・化学的理由があります。
最大の原因は、「照射光の波長不一致」と「酸素阻害(空気中の酸素による重合障害)」です。セリアの現行UV-LEDレジン液は主に365nm〜405nmの波長で反応するように設計されています。古いタイプのUV専用蛍光灯ライトや、出力の極端に低い簡易ライトを使用すると、光重合開始剤が十分に反応せず未硬化層が残ってしまいます。
また、着色剤を濃く混ぜすぎると紫外線が奥まで届かなくなり、内部が未硬化のままになります。もし硬化後に表面のベタつきが取れない場合は、以下の対処法を実践してください。
- 裏面からの追加照射:シリコンモールド越し、または枠の裏側からさらに2分間照射する。
- 無水エタノールでの拭き取り:ノンアセトンの除光液や無水エタノールを含ませたコットンで、表面の未硬化レジンをごく軽く拭き取る。
- コーティング用トップコートの使用:表面にセリアの速乾クリアレジンを極薄く塗り直し、高出力で一気に硬化させる。