カナダ・トロントのクリケット・クラブで同じコーチの指導を受けたハビエル・フェルナンデスとの関係は、フィギュアスケート史上最も美しく劇的なライバル関係として知られる。日常の練習風景から互いの手の内を知り尽くし、最高の笑顔と技術で高め合った二人の友情は、ファンを大いに魅了した。
最大のクライマックスとなったのが、平昌2018オリンピックである。怪我からの復帰戦として並々ならぬ覚悟で臨んだ羽生結弦が見事に金メダルを獲得し、フェルナンデスもまた悲願の銅メダルを手にした。演技後のスモールメダル授与式や舞台裏で見せた二人の熱い抱擁は、死闘を戦い抜いた男たちだからこそ分かち合える深い信頼の証明だった。