現代人は、歴史上最も「他者とつながっている」世代だ。仕事の連絡はチャットツールで深夜まで届き、プライベートでもSNSを通じて他人の動向が嫌でも目に入る。この「常時接続」の状態は、知らず知らずのうちに私たちの精神を摩耗させている。
出かけるということは、他人の視線に身をさらし、社会的な役割を演じることを意味する。だからこそ、「出かけたくない」という本音は、社会からの防衛本能なのだ。誰にも干渉されず、誰の評価も気にしなくていい時間。それを確保するために、私たちはあえて「引きこもる」という積極的な選択肢を選んでいる。