横須賀を訪れた観光客が最も混同しやすいのが、「海軍カレー(よこすか海軍カレー)」と「海自カレー(海上自衛隊カレー)」の違いです。看板やのぼり旗を見かけても、何が違うのか分からず迷ってしまうケースが少なくありません。
両者の違いを一言で整理すると、「明治期のレシピを復刻した歴史的カレー」か「現代の海上自衛隊の艦艇の味を再現したカレー」かという点にあります。
【よこすか海軍カレー】
明治期の『海軍割烹術参考書』のレシピをベースに再現。具材は牛肉(または鶏肉)、玉ねぎ、人参、じゃがいもを使用し、小麦粉とカレー粉を牛脂(ヘット)でじっくり炒めたルウで仕上げます。どこか懐かしく、まろやかで素朴なとろみとコクが特徴です。
【海上自衛隊カレー(海自カレー)】
現代の海上自衛隊で、毎週金曜日の昼食に食べられているカレーです。長い航海で曜日感覚を失わないために始まった習慣で、護衛艦「ゆうぎり」や潜水艦「うずしお」など、部隊ごとに専属の給養員(調理担当)が独自の隠し味(チョコレート、コーヒー、すりおろしリンゴなど)を注ぎ込んで進化させた、現代的でスパイシーな味わいが魅力です。
横須賀市内では、両方を食べ比べできるプレートを提供する飲食店も増えており、味の変遷を一度に楽しむ食べ歩きが定着しています。