資さんうどんを巡る疑問で最も多いのが、「本店」と「1号店」の混同です。歴史を紐解くと、この2つには明確な役割の違いが存在します。
資さんうどんの創業は1976年(昭和51年)。創業者の大西章資(しょうじ)氏が、北九州市戸畑区にわずか数坪のうどん店を開業したのがすべての始まりでした。屋号の「資」は、大西氏自身の名前から一文字を取って名付けられたものです。24時間稼働する製鉄所や工場で働く労働者たちの胃袋を満たすため、「安くて、旨くて、お腹いっぱいになるうどん」をとことん追求した味が、現在のブランドの原点となっています。
この創業の地にほど近い場所で現在も営業を続けているのが「一枝(さえだ)店」であり、ファンの間ではここが「実質的な創業1号店(発祥の聖地)」として広く親しまれています。
一方で、現在公式に「本店」と位置づけられているのが、福岡県北九州市小倉南区上葛原にある「小倉東インター店(本店)」です。2008年12月、事業規模の拡大に伴って本社機能とセントラルキッチン(製造工場)が同地へ移転した際、その中核旗艦店として新設オープンしました。つまり、「創業のルーツを象徴する聖地が一枝店」「ブランドの現在と最高品質を統括する総本山が小倉東インター店(本店)」という位置づけになります。