画面の中では冷酷な犯罪者や冷徹なアウトローを演じることが多かった天知茂ですが、実際の私生活や撮影裏で見せた素顔は正反対の温厚な紳士でした。
家族思いで知られ、無名時代を支え続けた妻を終生大切にし、スキャンダルとは無縁の私生活を送っていました。撮影現場では裏方スタッフや若手俳優に対しても常に腰が低く、挨拶や御礼を欠かさない誠実な人柄が共演者たちの回想録に数多く残されています。
現代のSNSや映画・ドラマファンのコミュニティでも、当時の映像が配信サービスで再配信されるたびに高い評価が寄せられています。「眉間のシワだけで男の孤独と色気を語れる俳優は他にいない」「変装を剥ぎ取る明智小五郎の華麗さは今見てもゾクゾクする」といった声が相次ぎ、昭和を知らない若い世代からも支持を集めています。