「本当に元が取れるのか?」という疑問に対して、明確な答えを提示しよう。結論から言えば、緻密にスケジュールを組めばパスの代金以上の価値を十分に回収できる。鍵を握るのは、地理的な近接性と個別入場料が高い大型スポットの組み合わせだ。
例えば2日間(48時間)パスを活用する場合、初日はパリ中心部に焦点を絞る。朝一番にルーヴル美術館を訪れ、午後は徒歩圏内のサント・シャペルとコンシェルジュリーを巡る。夕方にはオランジュリー美術館へ足を伸ばせば、1日だけで単体チケット購入時の合計金額を大幅に上回る試算になる。2日目は、朝からセーヌ川対岸のオルセー美術館をじっくり観賞し、午後はロダン美術館や軍事博物館、そして日没に合わせてエッフェル塔を望む凱旋門の屋上へ登るルートが美しい。
さらに4日間(96時間)パスを選ぶなら、郊外に位置する広大なヴェルサイユ宮殿を組み込むのが黄金パターンだ。宮殿と庭園の広大な敷地を半日かけて堪能し、残りの日程でパリ市内の隠れた名所や近代美術の拠点(ポンピドゥー・センターやケ・ブランリ美術館)を網羅する。施設間の移動にはメトロやバスのほか、シェアサイクルを組み合わせると無駄な徒歩移動を削減でき、体力を温存できる。