新井貴浩監督が指揮を執る広島東洋カープにおいて、羽月の存在は単なる足の速いプレイヤーにとどまらない。新井監督自身が現役時代、泥まみれになりながらファンに愛され、泥臭いプレイでチームを鼓舞してきた歴史があるからこそ、二人の間には言葉を超えた深い共鳴が存在する。
関係者によれば、開幕前のオフシーズン、新井監督は羽月にこう語りかけたという。「お前の走塁一つで、スタジアム全体の空気を一瞬に変えられる。その勇気を持て」。指揮官からの絶対的な全幅の信頼が、背番号69の走塁をより鋭く、そして研ぎ澄まされたものへと変貌させたのだ。