SNSやQ&Aサイトの投稿を分析すると、「皮がめくれて気になり、指やピンセットで引っ張って流血した」「1日に何十回もリップを塗り重ねているのにカサカサが止まらない」といった深刻な体験談が数多く見受けられます。しかし、こうした行動の多くが症状を泥沼化させています。
皮剥けが気になって無理に剥がしてしまう行為は、未成熟な下層の粘膜を剥き出しにし、角層構造を破壊します。結果としてさらなる水分蒸発を招き、治癒が数週間単位で遅延します。
また、乾燥を感じた瞬間に「唇を舐めて湿らせる癖」は最悪の悪循環を生みます。唾液に含まれるアミラーゼなどの消化酵素は角層を刺激して炎症を助長する上、唾液が蒸発する際に唇本来の水分まで奪い去るため、乾燥は一気に加速します。加えて、1日に20回以上強くリップをこすりつけるような「過剰な塗り直し」も、摩擦による物理的刺激となり逆効果です。