大阪市港区海岸通に現れる重厚な赤レンガの街並み。この建物は、1923年(大正12年)に住友倉庫として建設された歴史的建造物です。近代化産業遺産としての価値を持つ空間をリノベーションし、クラシックカー博物館と複合商業施設として再生させた試みは、国内でも極めて稀有なプロジェクトとして知られています。
敷地内に一歩足を踏み入れると、往時のロンドンや1920年代のニューヨークを思わせる石畳のストリートが広がります。館内には、100年以上前のアンティークカーから戦後の黄金期を彩ったロールス・ロイス、ジャガー、往年の名スポーツカーまで、動態保存を含む約80台の希少車が美しくディスプレイされています。照明設計やインテリアの細部に至るまで世界観が徹底されており、自動車に詳しくない来館者であっても、建築美とレトロな空気感に圧倒される仕掛けとなっています。