ネコとタチの語源の真相|江戸風俗と歌舞伎から現代Lgbt用語への変遷

ネコとタチの語源の真相|江戸風俗と歌舞伎から現代Lgbt用語への変遷

ネコとタチの語源の真相|江戸風俗と歌舞伎から現代Lgbt用語への変遷に関する専門家の意見を詳しく解説いたします。

タチとネコという概念は、男性同性愛の世界にとどまらず、女性同性愛(ビアンカルチャー)や創作ジャンルのBL(ボーイズラブ)へも大きな影響を与えました。

レズビアンのタチとネコにおいては、単なる肉体的な役割にとどまらず、服装やジェンダー表現と結びついて独自の発展を遂げました。ボーイッシュで男性的な服装を好む「ボイ(FTM的ニュアンスを含む場合もある)」がタチとなり、フェミニンな女性らしさをまとう「フェム」がネコとなる構図が昭和から平成初期にかけて一般化しました。しかし現在では「フェムタチ(女性らしい外見の攻め)」や「ボイネコ(中性的な外見の受け)」など、外見と性的役割を切り離した表現が当たり前になっています。

また、漫画やアニメ文化における攻めと受けの語源は、武道(柔道や剣道)の「攻め手・受け手」から着想を得て1980年代のJUNE系雑誌・やおい文化の中で体系化されたものです。「タチ=攻め」「ネコ=受け」とほぼ同義として扱われますが、BLにおける攻め受けはストーリー上の「感情の能動性・受動性」を重視する物語的記号としての側面が強い点が特徴です。

田中 結衣
著者

田中 結衣

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。