映画の価値を「トマトの鮮度(パーセンテージ)」という一目でわかる数字に還元したアグリゲーターサイト、ロットン・トマト。その絶大な影響力は、映画のヒットと爆死を左右するまでに至った。肯定的なレビューの割合だけで作品を測るシステムは手軽である反面、尖った作品や賛否両論を呼ぶ野心作を切り捨てかねない危険性を孕んでいる。
そうした過度な数値化に対するカウンターとして、歴史と権威を誇る全米映画批評家協会の存在感が増している。数字にまとめられない独自の視点と厳格な合議によって選出される賞や論評は、マーケティング主導のトレンドに流されない映画表現の価値を守る砦として機能しているのだ。