Yoasobi夜に駆ける歌詞の本当の意味と結末|小説原作と年齢制限の真相

Yoasobi夜に駆ける歌詞の本当の意味と結末|小説原作と年齢制限の真相

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YOASOBIのコンセプトである「小説を音楽にするユニット」の原点となったのが、小説投稿サイト「monogatary.com」でグランプリを受賞した星野舞夜による原作小説『タナトスの誘惑』です。歌詞の背景を完全に理解するためには、この短編小説で描かれた残酷なプロットの把握が欠かせません。

物語の主人公である「僕」は、常に飛び降り自殺を図ろうとする彼女を何度も必死に引き止めてきました。彼女は「タナトス(死神)に支配されている」と語り、死神に見つめられると死への衝動を抑えられなくなると主張します。しかし、物語終盤で明かされる夜に駆けるの結末のネタバレは、読者に強烈な心理的カタルシスと恐怖を突きつけます。

度重なる彼女の自殺未遂に疲れ果てた主人公が「僕ももう死にたい」と漏らした瞬間、それまで冷淡だった彼女は初めて満面の笑みを浮かべます。ここで明かされる死神の正体とは、彼女自身ではなく、主人公自身が心に抱えていた死の欲望の投影でした。彼女にとって主人公こそが「死に魅入られた相手」であり、二人は互いを死へと誘う共犯関係にあったのです。二人が手をつないでマンションの屋上から飛び降りる瞬間、重圧から解放された「僕」が見た景色こそが、歌詞のラストシーン「夜に駆けていく」の実態でした。

山口 彩花
著者

山口 彩花

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。