私立大学医学部を選択するにあたり、最大の関門となるのが学費負担です。金沢医科大学医学部の6年間総学費は約4,000万円前後(初年度納入金は約800万円〜900万円)となっており、私立医学部31校の中でも上位グループに位置する金額帯です。この金額だけを見ると一般的な家庭からの進学は困難に映りますが、近年は各種の支援施策が急速に拡充されています。
注目すべきは、自治体や大学独自の奨学金制度です。石川県をはじめとする「地域医療振興枠」の修学資金制度では、卒業後に指定の医療機関で一定期間勤務することで返還が全額免除される仕組みが整っており、実質的な学費負担を大幅に抑えて医師免許取得を目指す学生が増えています。また、成績優秀者に対する特待生制度や緊急時の学費減免制度も用意されています。
さらに、受験生や保護者が最も神経を尖らせるのが補欠合格と繰り上げ合格の動向です。一般選抜の正規合格者発表後、国公立大学や都市部私立大学への辞退者数に応じて繰り上げ合格が順次通知されます。補欠順位の開示有無や連絡の時期は年度によって微細に異なりますが、例年3月下旬の最終局面まで電話連絡による繰り上げが発生します。関係者の証言によると、繰り上げの連絡は迅速な意思確認を求められるため、事前に進学意志を明確にしておくことが鉄則です。