Q1:産卵直後に白くなっている卵は、時間が経てば透明に戻ることはありますか?
A1:残念ながら、一度白濁または白化した卵が透明に戻ることは生物学的に100%ありません。白くなる現象は卵内部のタンパク質が変性・凝固した不可逆的な変化(壊死)です。奇跡を期待して放置すると水カビ病の発生源となり、周囲の生きている卵を巻き添えにするため、見つけ次第速やかにスポイトなどで取り除いてください。
Q2:メチレンブルー水溶液を使うと、健康な有精卵まで青く染まって死んでしまいませんか?
A2:正しい濃度(水が透き通る程度の薄いスカイブルー)で使用していれば、生きている有精卵が青く染まることはありません。健康な有精卵の外膜にはバリア機能があり、色素の浸入を完全にブロックします。青く染まるのは、すでに細胞膜が破綻して生命活動を停止している無精卵や死卵だけです。染まった死卵を取り除くことで、確実な選別が可能になります。
Q3:水道水で卵を管理する場合、孵化した稚魚はカルキで死んでしまいませんか?
A3:卵の状態であれば残留塩素(カルキ)は水カビを防ぐ防腐剤としてプラスに働きますが、孵化した直後の針子はエラ呼吸を始めるため、カルキが入った水の中では呼吸困難を起こして死んでしまいます。積算温度から逆算して孵化の2〜3日前になった段階で、汲み置きしたカルキ抜きの水へ全換水するか、針子用のグリーンウォーター容器へ卵ごと静かに移動させてください。
Q4:白くなった死卵を指で触って潰してしまった場合、水槽の水は汚れますか?
A4:指で潰すと内部の変性タンパク質や脂質が水中に溶け出し、水質悪化や油膜、異臭の原因となります。水量が少ないタッパーなどで管理している場合は、潰れた破片を速やかにスポイトで吸い出し、容器の水を半分以上新しい水(水道水またはカルキ抜き水)に換えるのが安全です。