体がふわふわ浮く浮遊感とは?原因と受診すべき診療科を徹底解説

体がふわふわ浮く浮遊感とは?原因と受診すべき診療科を徹底解説

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日本国内の医療相談窓口や知恵袋、SNSのコミュニティを調査すると、浮遊感に悩む患者が直面する最も過酷な壁は「外見からは健康に見えるため、周囲に苦痛を理解されない」という孤独感です。

都内のIT企業に勤務する30代女性の手記には、その実態が生々しく記されています。
「朝起きるとベッドから足を踏み出した瞬間、床がトランポリンになったかのように沈み込む。駅のホームを歩くだけで体が右へ左へと流されそうになるのに、同僚からは『顔色は悪くないよ』と流されてしまう。病院を3軒ハシゴしてもMRIは異常なしと言われ、自分が頭のおかしい人間になったのではないかと恐怖した」

このような叫びは決して珍しい事例ではありません。近年、めまい専門医の間で研究が進む「持続性知覚性姿勢誘発めまい(PPPD: Persistent Postural-Perceptual Dizziness)」は、まさにこの患者の訴えと合致します。発症の契機は過去の急性めまいや激しいストレスであり、身体的な病巣が治癒した後も、脳の空間知覚ネットワークが過敏状態のまま固定化してしまう機能性障害です。大型スーパーの陳列棚や人混み、パソコンのスクロール画面など、視覚情報が過多な空間で症状が劇的に悪化することが実証されています。

高橋 健太
著者

高橋 健太

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。