SNSやファッションコミュニティでは、「大きめサイズを選んでダボッと着るのが今っぽい」という情報が溢れていますが、これは大人のリアルクローズにおいては大きな落とし穴となり得ます。
街頭調査で見受けられる失敗例の多くは、「オーバーサイズを選びすぎて単にだらしなく見えるケース」です。ストリートカルチャーの文脈なら成立する極端なルーズシルエットも、30代・40代以降の日常着としては清潔感を損なう原因になります。大人が選ぶべきは、ウエストとヒップ周りはジャストフィットで、太ももから裾にかけて適度なゆとりを持たせた「美脚ストレート」または「計算されたワイド」です。
また、見落とされがちなのが「洗濯による劣化のスピード」です。裏毛スウェットは着用と洗濯を繰り返すうちに、どうしても膝部分の生地が伸びる「膝抜け」現象が起きます。これを放置したまま外出し、「なぜか垢抜けない」と悩む人が少なくありません。長く美しく着用するためには、ポリエステル混紡率が20〜30%程度含まれたキックバック(復元力)の高い生地を選ぶこと、そして洗濯時は裏返してネットに入れ、平干しで型崩れを防ぐケアが欠かせません。