朝8時30分。一般的な中学校であれば、朝の学活を知らせるチャイムが響き渡る時間だ。しかし、この学校の朝は驚くほど静かに始まる。生徒たちは登校するとすぐにタブレット端末を開き、その日に自分が取り組むべき学習計画をシステムに入力していく。数学のドリルを解く者、理科の実験レポートをまとめる者、あるいはグループで英語のディスカッションを行う者。過ごし方は千差万別だ。
この試みは、単なる放任ではない。あらかじめ設定された学習目標に向けて、自分に最適なペースと方法を選択する「自己調整学習」の実践である。集中力が切れたら、廊下に設置されたリフレッシュスペースで一息入れることも許されている。主体性を重んじるこのスタイルは、驚くほどスムーズに生徒たちの間に浸透しているようだ。