近年、犯罪グループによる0800番号の悪用は、単なる営業電話の域を超えて凶悪化している。犯罪組織は発信元番号を偽装する技術や、ペーパーカンパニー名義で取得した回線を駆使し、巧妙に市民生活へと侵入を図る。
警視庁特殊詐欺抑止対策プロジェクトや警察庁特殊詐欺対策官の分析によれば、世論調査や大手インフラ企業を装った自動音声アンケートで高齢者の資産状況や家族構成を聞き出し、その後の強盗や振り込め詐欺へと繋げる手口が急増しているという。
かつて社会現象となった映画『クロサギ』で描かれたような、人の心理の隙を突く巧みな騙しの手口が、現代ではテクノロジーと融合して一般家庭を襲っている。見知らぬ番号からの電話でプライベートな情報を問われた場合、どれほど丁寧な口調であっても答えてはならない。