ゲーム内で俳優本人の顔を再現するフェイスキャプチャー技術は、ハードウェアの世代交代とともに驚異的な進化を遂げてきました。
PS3時代(『龍が如く3』〜『龍が如く5』)は、正面や側面から撮影した写真素材をもとにCGモデラーが手作業でポリゴンを調整していく手法が主流でした。そのため、角度やライティングによっては「似ているがどこか不気味(不気味の谷現象)」と感じられる場面も散見されました。
この状況を一変させたのが、PlayStation 4専用に開発された独自グラフィック基盤「ドラゴンエンジン」の導入です。『龍が如く6 命の詩。』以降は、数十台の高解像度カメラで俳優の顔を360度同時に撮影し、瞬時に立体データ化する「フォトグラメトリ技術」を本格採用。毛穴の質感、シワの寄り方、眼球の光の反射に至るまで、実写映像と見紛うレベルでの再現が可能になりました。
声の芝居に専念するプロ声優と、顔モデルごと出演する実力派俳優の共演も絶妙なバランスを保っています。桐生一馬役の黒田崇矢氏や春日一番役の中谷一博氏ら声優陣が放つ芯の通ったアニメ的ケレン味と、堤真一氏や安田顕氏らが醸し出す生々しく自然な吐息や間合いが見事に調和し、唯一無二のグルーヴ感を生み出しています。