ツボ刺激は手軽で優れたセルフコンディショニングですが、個々人の体質や健康状態によって適性が分かれます。自身のコンディションを見極める判断基準を以下に提示します。
積極的にツボ刺激を取り入れるべき人
第一に、1日6時間以上座りっぱなしで画面を見続けるデスクワーカーです。合谷や風池を業務中のタスクの切れ目に組み込むことで、慢性的な肩こりスパイラルを未然に防げます。第二に、接客業や営業職などで足の重だるさやむくみを抱える人です。湧泉への適切な加圧や冷却ツボシートの併用によって、下肢のうっ血を効率よく解消できます。第三に、ストレス過多で就寝前に頭が冴えてしまうタイプです。神門や労宮を優しく加圧することで、入眠時の副交感神経への移行をスムーズにサポートできます。
慎重な判断・刺激を避けるべき人
一方で、明確に注意を払うべき対象も存在します。まず妊娠中の女性です。合谷や足首付近の三陰交(さんいんこう)、肩井(けんせい)などは子宮収縮を促す恐れがあるため、独断での強刺激は厳禁とされています。また、足裏や皮膚に水疱、湿疹、傷がある人や、重度の糖尿病性ニューロパチー(末梢神経障害)を患っている人は、感覚が鈍麻しているために組織損傷に気付きにくく、使用を控えるべきです。飲酒直後や発熱時、食後30分以内の過度なツボ刺激も、循環器系に急激な負担をかけるため避けるのが賢明です。