ファンの間でも長年議論されている「なぜスワローズはこれほど故障離脱が相次ぐのか」という疑問。この背景には、単なる偶然や不運では片付けられない複数の物理的・組織的要因が存在します。
第一に指摘されるのが、本拠地・明治神宮野球場のグラウンド特性です。神宮球場の人工芝は定期的に張り替えが行われているものの、土のグラウンドと比較して下肢関節や腱にかかる衝撃吸収率が低く、急停止・急加速を繰り返す野手の膝・足首に大きな負荷が蓄積します。
第二に、埼玉県戸田市にあるファーム施設の環境問題です。夏場の記録的猛暑や湿気、河川敷特有のグラウンド硬度など、リハビリや若手育成を行う現場の環境負荷が極めて高く、2軍での負荷軽減が思うように進まない側面が指摘されてきました。
第三に、主力の依存度の高さによる勤続疲労の蓄積です。打線では特定のキーマン、リリーフでは勝ちパターン投手に登板・出場が偏重しやすく、代償疲労が筋肉の微細損傷を引き起こす負の連鎖を生み出してきました。