福島県双葉郡浪江町の山間部、阿武隈高地に位置する「津島地区」。震災前までは豊かな緑と清流に囲まれ、企画の主旨から「所在地非公開」とされていたその場所こそが、DASH村の舞台でした。しかし原発事故直後、放射性物質が北西方向へと流れた影響を受け、津島地区一帯は極めて高い放射線量を記録。全村避難を余儀なくされ、その後の調査で所在が広く公表されるに至りました。
浪江町全体の復興状況を見ると、JR常磐線・浪江駅周辺の中心部は避難指示が解除され、新たな産業団地や住宅が整備されるなど急速な再生が進んでいます。さらに津島地区の一部でも「特定復興再生拠点区域」として除染が進められ、2023年春には拠点区域内の避難指示が解除されました。しかし、DASH村が存在する山林深部のエリアは拠点の外側に位置しており、現在も帰還困難区域の指定が継続しています。
現地のゲートには厳重なバリケードが設置されており、関係自治体への申請と許可証の携帯、線量計の装着がなければ一般車両の進入は一切認められていません。番組の放送などで時折映し出される映像では、メンバーが手作業で組み上げた母屋や水車小屋、炭焼き窯が、経年劣化と自然の侵食を受けつつも、震災当時の面影を静かに残したまま厳格に管理・保全されている様子が確認されています。