アニメ第2期で描かれた迷宮編の結末は、原作未読層にとっても強烈なトラウマとカタルシスを生み出しました。SNSやコミュニティ掲示板上では、放送直後から「あまりにも救いがなさすぎる」「パウロが死んで母が廃人なのは耐えられない」といった悲鳴に近い声が溢れかえりました。
その一方で、物語が進行するにつれて明かされる「リーリャの献身」に対する称賛は極めて高い熱量を誇っています。かつてパウロの浮気相手として愛憎が交錯したはずのリーリャが、言葉を失ったゼニスに対して「奥様」としての敬意を一切崩さず、食事から入浴、排泄の世話に至るまで全身全霊で介護を担う姿は、作品屈指の感動的な人間模様として評価されています。
アニメ版でゼニス・グレイラット役を演じる声優・金元寿子さんの演技力も、この繊細なドラマを力強く支えています。ブエナ村時代の明るく温かい母親の声から、迷宮救出後のどこか空虚でありながら微かな体温を感じさせる息遣いに至るまで、卓越した演技設計が視聴者の共感を誘いました。