サリーの成長物語は1作目だけにとどまらない。前日譚を描いた映画『モンスターズ・ユニバーシティ』では、学生時代の彼が描かれた。当時のサリーは家柄の良さに甘んじた自惚れ屋で、努力家のマイクとは激しく対立していた。挫折と追放の危機を経験するなかで、互いの弱さを補い合う本当の友情を知り、郵便室の下積みから這い上がっていく泥臭い姿は多くの視聴者の胸を打った。
さらに、スピンオフアニメーションシリーズ『モンスターズ・ワーク』では、社長へと就任したサリーが会社を「笑い」のエネルギーへと移行させる過渡期の苦労やリーダーとしての葛藤が描かれている。名君としての階段を上る彼の成長軸こそが、このコンテンツが長年愛される最大の原動力だ。