インターネット上で定期的に浮上する「ビエネッタ販売終了説」。結論から言えば、この噂は完全な誤りだ。現在も国内での製造および販売はしっかりと継続されている。それにもかかわらず、なぜ「売っていない」という印象がこれほどまでに強いのだろうか。その背景には、現代のアイスクリーム売り場における熾烈な棚取り合戦と季節による流通量の変動が存在する。
かつて森永乳業株式会社が「エスキモー」ブランドから展開していた時代、本商品は大型の箱入りケーキアイスとして年末年始や冬場のアイス需要を支える主力商品だった。しかし、現代のコンビニアイス売り場は1回切りで食べ切れる小型カップやスティックタイプが主流だ。大きな箱型の形状はフリーザーのスペースを大きく圧迫するため、日常的な常時陳列から外れ、季節限定や特定チェーンでのスポット入荷が増えた。これが、消費者の目から「姿を消した」と錯覚される最大の要因だ。