数百年にわたり無数の個性を強奪し、選別を重ねてきた魔王AFOが、なぜこれほどまでに常闇のダークシャドウに執着し、奪おうとしたのか。その理由は、直前の戦闘で常闇が見せた規格外の戦闘力と個性の特異性にあります。
常闇は、仲間たちの支援と雷神・上鳴電気らの放電、さらには天候の暗転を味方につけ、最大火力形態である「深淵闇躯 光来(バルドル)」を発動させました。闇の中で際限なく膨張し、ビルをも粉砕する破壊力を誇るダークシャドウを全身に纏った常闇の一撃は、全盛期へと巻き戻りつつあったAFOの強固な防御障壁を完全に粉砕し、本体へ直接甚大なダメージを刻み込んだのです。
AFOが常闇の個性を奪おうとした動機は、単なる報復にとどまりません。報道陣やヒーロー側の記録映像からも明らかなように、ダークシャドウは以下の極めて特異な性質を備えていました。
- 自律思考型の意思を持つ異能:本体の指示を受けつつも、独立した感覚と自我で状況判断や防御行動が可能。
- 環境依存による爆発的エネルギー:暗闇という条件下において、トッププロヒーローをも凌駕する超質量・超打力を発揮する拡張性。
- 攻防一体の汎用性:拘束、飛行補助、打撃、全方位防御を高次元で兼ね備えた、AFOにとっても「手元に置いて損のない最高級のストック」。
「素晴らしい個性だ」と邪悪な笑みを浮かべたAFOは、自らの脅威となった存在を蹂躙し、力ごとコレクションに組み込むという自らの歪んだ支配欲を満たすために常闇へと手を伸ばしたのです。