女性が男性の自撮りに対して嫌悪感を抱く理由を深掘りすると、単に「男性が自撮りをしている行為そのもの」を否定しているわけではないことが分かります。女性向けポータルサイトの意識調査やSNSの投稿を検証すると、批判の矛先は特定の撮り方に集中しています。
特に不評を集めているのが、トイレの鏡越しの撮影、無表情で下から見上げるアングル、そして過剰な上目遣いやアヒル口などの痛いポーズです。取材に応じた20代女性は次のように証言しています。「トイレの鏡で撮った写真は生活感が生々しいし、衛生面でも引いてしまう。何より『自分イケてるでしょ?』というアピールが透けて見えると、どんなに顔が整っていても警戒心が先に立ちます」。
心理学的に見れば、自撮りは「演じられた自分」を過剰に押し出すツールになりがちです。受け手側は、無意識のうちに写真から撮影者の「自己顕示欲」や「他者からの評価への執着」を敏感に察知します。この心理的違和感こそが、「きもい」「痛い」という拒絶反応の正体です。