サウザー名言「媚びぬ省みぬ」の元ネタと真意|顧みぬとの違いを徹底解剖

サウザー名言「媚びぬ省みぬ」の元ネタと真意|顧みぬとの違いを徹底解剖

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世紀末の荒野に突如として建設された巨大な石造建築「聖帝十字陵」。サウザーは近隣の村々から幼い子供たちを無慈悲に拉致し、過酷な重労働を課してこのピラミッドを築かせました。なぜ大人ではなく、非力な子供たちだったのか。作中では「反抗する力を持たない従順な労働力だから」と説明されますが、深層心理においては全く異なる動機が作用していました。

十字陵の最上階に鎮座していたのは、かつてサウザーが自らの手で屠ったオウガイ師父の遺体でした。サウザーが築いていたのは自らの権勢を誇示する城ではなく、恩師を弔うための空前絶後の霊廟だったのです。大人たちの利害や欲望を嫌悪し、純真無垢だったかつての自分と同じ年頃の子供たちの手によってのみ、師の眠る聖域を組み上げたかったという、歪みきった愛の残滓がそこにありました。

子供に脚を刺された際、サウザーはその子供を処刑することなく見逃す場面があります。冷酷非道に振る舞いながらも、子供の無垢さに対して無意識の動揺を隠せなかったサウザー。彼の行動原理はすべて、15歳の夜に凍結された師への激しい愛と後悔の裏返しだったことが、物語の進行とともに明かされていきます。

山田 真由
著者

山田 真由

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