大分はこれまでにも数多くのトップレベルの選手を排出し、日本のラグビー界を支えてきた。その代表格と言えるのが、日本代表の圧倒的なスクラマージュとして世界大会で体を張り続けた具智元(グ・ジウォン)選手だ。中学時代に大分へ渡った具選手は、地元のスクールや中学の環境で力強いファンダメンタルとラグビーIQを叩き込まれた。
大分におけるジュニアラグビー(中学生カテゴリー)の強みは、単なるフィジカルの強さだけでなく、緻密な戦術理解と個々の強みを活かす育成システムにある。高校ラグビーの強豪・大分舞鶴高校をはじめとする地元の名門校との連携も深く、小・中・高と一貫した育成のバトンがつながっている。具智元選手のような世界レベルの泥臭く屈強なプレーヤーを生み出した背景には、過度な勝利至上主義に偏らず、将来の大器を見据えてじっくりと個を育てる地域独特の指導風土がある。