水没マークが赤く染まったとき、ユーザーを最も青ざめさせるのが修理費用の問題です。購入から1年以内であれば自然故障を無償で直してくれるAppleの「製品限定保証」ですが、水没が確認された瞬間にその権利は完全に消滅します。これが長年議論を呼んできたAppleCare水没保証対象外の経緯です。
Appleの公式見解および規約では、防沫・耐水・防塵性能(IP68等級など)について「永続的に維持されるものではなく、通常の使用によって経年劣化する」と明記されています。お風呂の熱気や石鹸水、落下の衝撃によるフレームの歪み、経年によるゴムパッキンの硬化によって浸水した事故は「ユーザーの過失または外的要因による損傷」と判定されるため、無償保証の対象外となるのです。
では、実際に修理へ持ち込んだ場合の出費はどうなるのでしょうか。公式サービスと総務省登録修理業者の実態データを比較検証します。
このように、iPhone水没修理費用の真相を紐解くと、Apple公式サポートは「部品修理」ではなく「本体丸ごと交換」を原則としていることが分かります。そのため、保証に入っていない場合の費用は跳ね上がり、さらに工場出荷状態の端末が渡されるため内部の写真やLINE履歴などのデータは一切戻ってきません。この構造こそが、多くのユーザーを街の修理店やデータ復旧業者へと走らせる最大の要因です。