作者である勝木光先生自身は、この結末をどのように受け止めていたのでしょうか。週刊少年マガジン2017年48号の巻末コメント、および単行本47巻のあとがきには、ファンの胸を締め付ける言葉が残されていました。
当時の誌面巻末において勝木先生は、「10年間応援本当にありがとうございました!エーちゃんのプロでの戦いも描きたかったですが、ここで一区切りとなります」という趣旨のメッセージを寄せています。さらに単行本のあとがきでも、読者や取材協力者への深い感謝とともに、プロ編への構想や意欲が存在していたことを滲ませていました。
この「もっと描きたかった」というニュアンスを含むコメントこそが、作者自身にとっても決して本意なペース配分での完結ではなかったことを如実に物語っています。現場を取材し、プロテニス選手や日本テニス協会関係者と深い信頼関係を築き上げていた勝木先生だからこそ、世界のチャレンジャー大会やATPツアーのリアルな実態をエーちゃんのノートを通して描き切りたいという強い熱意を持っていたことは明白です。